「悪いことは言いません、なるべくお早目の購入をオススメします!!本当に!! 買うなら今です……!!」——2025年12月、国内PCメーカーのマウスコンピューターが公式SNSに投稿した、異例の「悲鳴」が話題を呼んでいます。
実は今、PC(パソコン)価格が歴史的な高騰局面を迎えています。世界大手のDell、Lenovo、HPは揃って最大20〜30%の値上げを発表。国内ではマウスコンピューターやサイコムが一部製品の販売停止に追い込まれる事態となりました。
この記事では、PC価格高騰の最新状況と、各メーカーの対応、そしてこの異常事態の原因と今後の見通しを詳しく解説します。PCの買い替えを検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
いま何が起きている?PC価格高騰の現状
まず、PC市場で何が起きているのか、具体的な数字で確認しましょう。結論から言えば、「前例のない値上げラッシュ」が始まっています。
世界PC大手3社が揃って値上げ発表
Dell、Lenovo、HPの世界PC市場シェアトップ3社が、相次いで製品値上げを発表するという異例の事態が起きています。
Dellは2025年12月17日から値上げを実施。法人向け製品では10〜30%の値上げ幅となり、特にメモリ32GB搭載モデルでは130〜230ドル(約2万〜3.5万円)、128GB搭載モデルでは520〜765ドル(約8万〜12万円)もの価格上昇が報告されています。
Lenovoは顧客に対して「現在の見積価格は2026年1月1日にすべて無効になる」と通知し、値上げ前の早期発注を強く推奨しています。同社幹部のMarco Andresen氏は「業界全体で前例のないコスト上昇が発生しており、どのメーカーも吸収できるレベルではない」と警告しました。
HPも来年下半期に向けて値上げの可能性を示唆しており、日本HPは具体的な価格については回答を控えながらも「価格や調達に関する関心については把握している」とコメントしています。
国内メーカーも追随の動き
海外大手の動きを受け、国内メーカーでも値上げの兆候が出ています。
マウスコンピューターは2026年1月以降、順次価格改定を実施すると発表。同社は「メモリやSSDの高騰等の影響」を理由に挙げています。
富士通は現時点で具体的な価格改定方針はないとしながらも、「動向次第で価格を変更する可能性がある」と含みを持たせた回答をしています。
| メーカー | 値上げ時期 | 値上げ幅 |
|---|---|---|
| Dell | 2025年12月17日〜 | 10〜30% |
| Lenovo | 2026年1月1日〜 | 未公表(大幅) |
| HP | 2026年下半期〜 | 未公表 |
| マウスコンピューター | 2026年1月〜 | 未公表 |
2026年はさらに厳しくなる見通し
問題は、この値上げが一時的なものではなく、2026年はさらに悪化する可能性が高いことです。
市場調査会社TrendForceは、2026年のノートPC出荷予測を従来の前年比1.7%増から2.6%減へと大幅に下方修正しました。値上げによる需要減退を見込んでのことです。
さらに日本は円安の影響も重なるため、来年発売される端末は現行モデルに比べて数万円単位で値上げされる可能性も指摘されています。
次のページでは、「買うなら今」と悲鳴を上げたマウスコンピューターの具体的な状況と、他のBTOメーカーで起きている販売停止の実態をお伝えします。





