貧乏くじを引く人は、いつも「コレ」を選ぶ

「なぜか自分だけ損をしている気がする」「いつも貧乏くじを引いてしまう」——そんな思いを抱えている方は少なくないでしょう。実は、貧乏くじを引く人には共通する「選択パターン」があることが、行動経済学や心理学の研究で明らかになっています。

その「コレ」とは、「楽な方」「安い方」「確実な方」を選ぶこと。一見すると賢い選択に思えますが、これらには共通して「長期的視点の欠如」という落とし穴があります。短期的には得をしているように見えて、長期的には大きな損失につながっているのです。

本記事では、年収300万円の人と年収1000万円の人の選択の違いから、行動経済学が明かす「損する選択」のメカニズム、そして40代・50代の方が今日から実践できる「選択の変え方」まで詳しく解説します。人生後半で後悔しないために、ぜひ最後までお読みください。

年収300万円と年収1000万円の人の「選択の違い」

ファイナンシャルプランナーがマネー相談を受けていると、年収300万円の人と年収1000万円の人では、お金の使い方に明確な違いがあることに気づくそうです。その違いは「何を買うか」ではなく、「どう選ぶか」という選択の基準にあります。

お金の使い方に現れる決定的な差

大きな仕事が終わったり、ボーナスが支給されたりしたとき、年収1000万円の人は海外旅行やセミナー参加、資格取得など、自己投資に通じる「お金が喜ぶ」使い方をする傾向があります。一方、年収300万円の人は、パーッと飲みに行く、食べ放題に行く、衝動的にショッピングをするなど、その場限りの「お金が消える」使い方をしがちです。

年収300万円の人 年収1000万円の人
パーッと飲みに行く 海外旅行・セミナー・資格取得
食べ放題に行く 自己投資に通じる使い方
その場限りの消費 将来につながる投資
お金の知識に投資しない 本・セミナー・FPに相談
お金が減らないことを考える お金が増えることを考える

出典:Mocha「年収300万円と年収1000万円の人のお金の使い方5つの違い」

「節約」と「投資」の考え方の違い

年収300万円の人は「お金が減らないこと」を考え、節約という消極的な手段に意識が向きがちです。一方、年収1000万円の人は「お金が増えること」を考え、稼ぐという積極的な手段を重視します。この違いは日常の小さな選択にも表れます。

たとえば、新しいスキルを身につけるためのセミナーが3万円だったとします。年収300万円の思考パターンの人は「3万円もするなら、ネットで無料の情報を探そう」と考えます。一方、年収1000万円の思考パターンの人は「このスキルが身につけば、将来的に30万円以上の価値を生み出せる」と考え、投資として支払います。

これは単なる収入の差ではありません。どちらの思考パターンを持っているかが、結果として収入の差を生んでいるのです。年収1000万円になる人は、お金の知識を得るためにお金をかけて本を読んだり、セミナーに参加したり、プロのファイナンシャルプランナーに相談したりします。そうして得た知識を使って、自分に合った方法で資産形成を進めているのです。

つまり、貧乏くじを引く人が選んでいる「コレ」の正体は、短期的に得をする選択です。楽な方、安い方、確実な方——これらはすべて「今この瞬間」に焦点を当てた選択であり、長期的な視点が欠けています。

国税庁の調査によると、日本の給与所得者のうち年収300万円以下の人は約4割を占めています。この差は能力や運だけでなく、日々の「選択の質」が積み重なった結果とも言えるでしょう。次の章では、なぜ「安い方」を選ぶことが損につながるのかを詳しく見ていきましょう。