「ブラックでも作れるクレカがある」と聞くと、いますぐ申し込めば解決するように感じるかもしれません。しかし、クレジットカードの審査は各社が独自に行っており、信用情報機関が「この人は通る」と判断してくれる仕組みではありません。焦って申し込みを繰り返したり、申込内容をごまかしたりすると、状況が悪化しやすいのも落とし穴です。ここでは、いわゆる「ブラック」と呼ばれやすい状態の考え方、審査で起きていること、そして現実的に取れる順番を、初心者向けに整理します。
ブラックという言葉は便利ですが中身は人によってズレます
まずは「何が原因で通らないのか」を、言葉ではなく事実で捉えることが重要です。
一般に「ブラック」と呼ばれるのは、返済の遅れなどが続いた結果、信用情報の内容が厳しい状態になっている可能性を指すことが多いです。ただ、同じ言葉でも、単に収入や勤続年数などの条件が合っていない場合に使われることもあります。つまり、言葉だけで自分の状況を決めつけると、対応がズレやすくなります。
審査に落ちた理由を信用情報機関で断定することはできません
否決理由は「ここが原因です」とは教えてもらえないのが基本です。
クレジット会社は独自の審査基準で審査を行っており、信用情報機関は信用情報を収集・管理・提供する立場のため、否決された理由は信用情報機関では分からないと案内されています。つまり、「このカードが落ちた理由」を推測して申し込み方だけ変える、という動きは当たりにくいです。まずは、信用情報に何が記録されているかを確認し、家計の立て直しとセットで考えるほうが安全です。
最初にやるべきは本人開示で自分の信用情報を確認すること
不安を減らす近道は、噂ではなく本人開示で現状を知ることです。
信用情報は、本人が手続きをすることで開示を受けられると案内されています。クレジットカードが作れない理由は一つとは限りませんが、少なくとも「返済状況の記録がどうなっているか」を確認できると、次にやるべきことが明確になります。ここで重要なのは、開示結果を見たうえで、焦ってすぐ申し込むのではなく、改善すべき点があるなら先に整える、という順番です。
審査を通すためにやってはいけないことがあります
近道に見える行動ほど、後で大きな問題になりやすいです。
年収や勤務先などの虚偽申告
「少し盛れば通る」といった誘導は危険です。日本クレジットカード協会も、年収などの虚偽申告を促して強引に契約させる手口への注意喚起をしています。入力ミスも含め、申込内容は事実ベースでそろえ、分からない点は空欄にせず正しい情報を確認してから申し込むのが安全です。
他人名義での申込みや名義を借りる行為
家族や知人の名義を借りれば作れるのでは、と考える人もいますが、トラブルの元になります。後から発覚すると利用停止や請求・紛争につながり、生活の立て直しがさらに難しくなります。
現金化などの危ない誘いに乗る
「カードを作って現金化すれば大丈夫」という誘いは、支払いが詰みやすく、被害相談も多い類型です。生活が苦しいときほど目先の資金繰りに引っ張られますが、借金の問題は短期しのぎほど傷が深くなりやすいです。
通らないときに見直しやすいポイントは三つです
裏ワザを探すより、審査で見られやすい土台を整えるほうが結果につながります。
返済の遅れを作らない状態に戻す
延滞がある場合は、まず遅れを解消し、同じ状況を繰り返さない仕組みを作ることが先です。自分の支払いを自分でコントロールできる状態に戻すことが、どの選択肢にも共通の土台になります。
家計を固定費から整えて、毎月の余力を作る
審査以前に、毎月の支払いがギリギリだと、カードを持ったあとに再び延滞が起きやすくなります。スマホ代、サブスク、保険、家賃など、固定費の見直しで毎月の余力を作るほうが、長期的には早道です。
借入が多いなら全体を整理して負担を下げる
複数の支払いが同時に走っていると、どこかで遅れが起きやすくなります。返済が追いつかない場合は、生活の相談と法律相談を併用し、家計を守りながら整理する選択肢を検討すると、次の一歩が現実的になります。
クレカが作れない期間は別の支払い手段で生活を止めない
審査に通すことより、まず生活を回すことが優先です。
クレジットカードがなくても、支払い手段は用意できます。たとえば、口座残高の範囲で使えるデビットカード、事前にチャージして使うプリペイド、口座振替や振込、コンビニ払いなどを組み合わせれば、急場をしのげます。大切なのは「カードがないと詰む」と思い込まず、延滞を増やさない運用に切り替えることです。
結局のところ「作れるか」より「作ったあと困らないか」が大事です
審査に通ることがゴールではなく、生活を安定させることがゴールです。
クレジットカードは便利ですが、返済能力が整っていないと、また同じ苦しさに戻りやすくなります。まずは本人開示で事実を確認し、遅れを止め、家計に余力を作る。その上で、無理のない範囲のカードを検討する。これが一番安全で、結果として早い道になります。
出典:指定信用情報機関のCIC よくあるご質問(否決理由と信用情報機関の役割)





