月5000円以上保険料払う人が知るべき事

保険営業の「騙しトーク」に要注意

保険を見直そうと思っても、保険営業のセールストークに押し切られてしまう人は少なくありません。ここでは、注意すべき代表的なセールストークを紹介します。

「約8割の人が生命保険に加入しています」

これは事実ですが、だからといってあなたに必要とは限りません。「みんなが入っているから」という理由で保険に加入すると、自分の家計や状況に合っていないプランを選ぶことになりがちです。

冷静に考えてみてください。日本人の8割が加入していても、欧米では6割程度。「みんな」の基準は国によって大きく異なります。

「これが人気ナンバーワンの商品です」

人気商品=良い商品とは限りません。保険業界では、「人気商品」は販売手数料が高い商品であることが多いのが実情です。保険営業にとって売りたい商品が、必ずしもあなたにとって最適な商品ではありません。

「生命保険料控除で税金が安くなります」

確かに生命保険料控除はありますが、節税効果は年間数千円〜数万円程度です。節税のために年間何十万円もの保険料を払うのは本末転倒です。税制優遇だけを理由に保険に加入するのは避けましょう。

「無料相談」のFPにも注意

保険ショップやファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談は便利ですが、注意が必要です。無料で相談に応じるFPの多くは、保険会社からの販売手数料で収入を得ています。つまり、保険を販売することが彼らの仕事であり、「保険に入らないほうがいい」というアドバイスは期待しにくい構造になっています。

保険選びでは、売る側と買う側の間に「情報の非対称性」があることを意識してください。相手はプロ、あなたは素人。その差を埋めるためにも、基礎知識を身につけておくことが重要です。

先進医療特約の「真実」

医療保険やがん保険の営業でよく勧められるのが「先進医療特約」です。月額わずか100円程度で、高額な先進医療に備えられるとされています。しかし、この特約は本当に必要なのでしょうか。

先進医療を受ける確率は0.1%未満

先進医療特約の対象となる治療で有名なのは、がんの「重粒子線治療」や「陽子線治療」です。これらの治療費は270万〜320万円と高額で、全額自己負担となります。

しかし、実際にこれらの治療を受ける人は非常に少ないのが現実です。

重粒子線治療 年間約460件
陽子線治療 年間約820件
がん患者総数 約100万人
先進医療を受ける割合 0.1%未満

がん患者約100万人のうち、先進医療を受けるのは0.1%にも満たないのです。これは、先進医療を受けられる医療機関が限られていること、すべてのがんに有効なわけではないことが理由です。

それでも「お守り」として入る価値はある

とはいえ、先進医療特約の保険料は月額100円程度と非常に安価です。確率は低くても、いざというときに270万円以上の治療費が保障されるなら、「お守り」として加入しておく選択も合理的です。

重要なのは、「先進医療特約があるから医療保険に入る」のではなく、「医療保険に入るなら先進医療特約をつける」という順番で考えることです。本体の医療保険が不要なら、先進医療特約も不要です。

高額療養費の「対象外」を把握する

公的医療保険が手厚いとはいえ、すべての費用がカバーされるわけではありません。高額療養費制度の対象外となる費用を把握しておきましょう。

対象外となる主な費用

差額ベッド代:個室や少人数部屋を希望した場合、1日数千円〜数万円の追加費用がかかります。入院が長引けば、総額は数十万円になることも。

入院時の食事代:1食あたり460円(標準負担額)は自己負担です。1ヶ月入院すれば約4万円になります。

先進医療の技術料:前述のとおり、全額自己負担です。

自由診療:公的保険の対象外となる治療を選択すると、保険診療分も含めて全額自己負担になります。

これらの費用が心配な方は、医療保険で備えておく意味があります。逆に、「大部屋でいい」「先進医療は受けない」と割り切れる方は、医療保険の必要性は低くなります。

次のページでは、これまでの内容を踏まえて、あなたに本当に必要な保険を見極めるためのチェックリストをお伝えします。