Z世代の保険事情:データが示す新常識
生命保険文化センターの調査(2022年)によると、20代の生命保険加入率は51.5%です。全年代の平均79.8%を大きく下回っています。一方で、30代になると約82%まで急上昇します。
この数字だけを見ると「若者の保険離れ」と思えるかもしれません。しかし、実態はもう少し複雑です。単に「保険に無関心」なのではなく、「必要性を吟味している」のです。
Z世代は「賢く選んでいる」
NTTデータ経営研究所の調査(2024年)では、興味深い結果が出ています。Z世代の71.5%が保険を「あまり理解していない」と回答する一方で、「生命保険の仕組みをよく理解している」と答えたZ世代は46.5%。これはX世代の2倍にあたる数値です。
つまり、理解している人と理解していない人の二極化が進んでいるのです。そして理解している層は、非常に合理的な判断をしています。
情報源の世代間ギャップ
保険を選ぶときの情報源も、世代によって大きく異なります。
| 世代 | 主な情報源 |
|---|---|
| 30〜50代 | 保険会社のWebサイト、比較サイト |
| Z世代 | 有識者のブログ、解説サイト(50%超) |
Z世代の多くは、ひろゆき氏や両学長(リベ大)のYouTube動画から保険について学んでいます。保険会社のWebサイトではなく、第三者の視点から情報を得ているのです。そこで語られているのは「保険会社が絶対に言わない真実」でした。
ひろゆき氏の見解
ひろゆき氏はこう述べています。「生命保険は自分が死ぬ方に賭けるギャンブルだと思っている。保険料を払うくらいなら、健康的な生活のためにお金を使った方がいい」と。
さらに「保険会社はCMで不安を煽り、あたかも保険が必要だと思わせる。あなたを守ってくれるのは『貯金』です」とも発言しています。
ただし、全ての保険を否定しているわけではありません。「妻子がいて、自分が亡くなると困る場合は掛け捨ての生命保険も検討の余地あり」と補足しています。
両学長(リベ大)の見解
登録者数280万人超のYouTubeチャンネル「リベラルアーツ大学」を運営する両学長は、さらに踏み込んだ主張をしています。
「貯蓄型保険に加入した時点で損をしている」「投資と保険は分けて考えることが大切」「外貨建て保険や貯蓄型保険は貧乏谷へまっしぐらの危険商品」と、貯蓄型保険を厳しく批判しています。
両学長が推奨するのは「掛け捨て保険 + 適正なリスクをとった資産運用」という組み合わせです。これが貯蓄型保険の上位互換になるというのが彼の主張です。
保険営業マンが絶対に言わないこと
保険選びで注意すべきは、情報の偏りです。保険営業マンには「言えないこと」があります。
ある専門家はこう指摘します。「実は、都道府県民共済が医療保険では最もお得なんです。でも、保険会社の営業マンは絶対にそれを言いません。言えないんです」
一社専属代理店の営業マンは、物理的・契約的に他社商品を販売できません。「うちの商品の中では1番」という言葉は、「他社は比較に入れていない」という意味なのです。
また、FP(ファイナンシャルプランナー)を名乗る人の中には、実態は「FP資格を持った保険販売員」というケースも少なくありません。相談料を受け取らず、保険販売の手数料で収入を得ている場合、中立的なアドバイスは期待できないでしょう。
無料相談には理由があります。保険販売で得られる手数料が収入源だからこそ、相談料を取らなくてもビジネスが成り立つのです。「タダより高いものはない」という言葉を思い出してください。本当に中立的なアドバイスが欲しいなら、有料のFP相談を検討する価値があります。





