貧乏くじを引く人は、いつも「コレ」を選ぶ

「安い方」を選ぶ人が損する理由

「少しでも安く買いたい」という気持ちは誰にでもあります。しかし、この「安い方を選ぶ」という習慣こそが、実は貧乏を加速させている原因かもしれません。「貧乏だから安いものを買う」のではなく、「安いものを買うから貧乏になる」という逆転の法則があるのです。

安物買いの銭失いは本当だった

格安商品は魅力的に見えますが、一般的に安いものほど品質も低くなる傾向があります。壊れやすくて長持ちせず、結局何度も買い直すことになります。節約のために安いものを買っているつもりが、繰り返し購入することで浪費につながっているのです。

典型的な例が100円ショップでの買い物です。「100円だから」と気軽に買ってしまいますが、「安いけどすぐに壊れた」という経験は誰にでもあるでしょう。この「安いから買う」という気軽さが、財布の中身を減らす大敵になっています。

また、閉店間際のスーパーで半額になった生鮮食品やお惣菜をついつい買いすぎてしまい、食べきれないまま賞味期限が切れてゴミ箱行き——これも「安いから」という理由で買った結果の損失です。半額で買っても食べなければ100%の損失になります。

さらに問題なのは、セールや割引に弱い人は「買わないと損」という心理に陥りやすいことです。本来買う予定がなかったものでも、「今だけ30%オフ」と言われると、買わないことが損に感じてしまう。これは行動経済学でいう「損失回避バイアス」が働いている状態です。

お金持ちは「価格」ではなく「価値」で選ぶ

お金持ちの買い物には「安いから買う」という発想がありません。買い物をする基準はあくまで「自分にとって必要かどうか」です。自分にとって必要でないものは、たとえ値段がどんなに安くても見向きもしません。

貧乏人の買い物 お金持ちの買い物
「価格」で選ぶ 「価値」で選ぶ
安いから買う 必要かどうかで買う
衝動買い・気分で買う 熟考して買う
使わなくなるガラクタが増える 良いものを長く使う
消費としての買い物 投資としての買い物

出典:Precious「真のお金持ちは絶対にやらない!凡人はやりがちだけど富裕層は避けている「お金の使い方」」

お金持ちは「これは本当に自分の暮らしに役立つか」「生活を豊かにしてくれるか」と、使った後の満足度や活用度を考えて選びます。結果的に、高くても長く使える良いモノを選び、ムダな買い替えも防げるという好循環が生まれるのです。

なぜ家の中にガラクタが増えるのか

貧乏な人の家には「使わなくなって、しまってあるガラクタ」がたくさんあります。これらは使い続けるかどうかよく考えないで買ったものや、安いから、欲しいからといって衝動買いしたものたちです。価値よりも価格を見て選んでいるからこそ、このような事態に陥ります。

一方、お金持ちは良いものを長く持つことに価値観を持っており、場合によっては10年以上同じ靴やかばんを使っている人も少なくありません。購入時は高額であっても、長い目で見ると出費を抑えることにつながっています。

価格と価値を混同する人は、本当に価値のあるものにお金を使うことができず、たいして価値のないものに無駄遣いすることになります。価値について無自覚だと、「値段が安いと、その物の価値が上がる」という錯覚を持ってしまうのです。

お金に余裕がないときほど「とにかく安いもの」「セール品に飛びつく」といった行動を取りがちですが、これがまさに貧乏くじを引く選択パターンです。この負のスパイラルを断ち切るには、「安さ」ではなく「必要性」で判断する習慣が必要です。次の章では、「楽な方を選ぶ」ことがどのような結果をもたらすのかを見ていきましょう。