月3万円の最適な振り分け方
「NISAとiDeCo、どちらを優先すべき?」「月3万円をどう配分すればいい?」という疑問を持つ方は多いでしょう。ここでは、年代や状況に応じた最適な振り分け方を解説します。
NISAとiDeCoの違いを理解する
まず、両制度の違いを押さえておきましょう。
| 項目 | 新NISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 360万円 | 14.4〜81.6万円(属性による) |
| 非課税対象 | 運用益のみ | 掛金全額が所得控除+運用益 |
| 引き出し | いつでも可能 | 原則60歳まで不可 |
| 最大のメリット | 流動性が高い | 節税効果が大きい |
NISAは「自由度の高さ」、iDeCoは「節税効果の高さ」が特徴です。どちらを優先するかは、あなたの状況によって変わります。
iDeCoの節税効果を知る
iDeCoの最大の魅力は、掛金全額が所得控除になることです。年収500万円の会社員が月23,000円をiDeCoに拠出した場合、年間で約55,000円の節税になります。10年で約55万円、20年で約110万円もの税金が軽減されます。
2025年の税制改正では、iDeCoの掛金上限が大幅に引き上げられる予定です。
| 属性 | 現行上限 | 改正後上限 |
|---|---|---|
| 会社員(企業年金なし) | 月23,000円 | 月62,000円 |
| 自営業 | 月68,000円 | 月75,000円 |
ただし、iDeCoには「60歳まで引き出せない」という制約があります。教育費や住宅購入など、60歳より前に使う可能性があるお金はNISAで運用するのが賢明です。
20〜30代向け:流動性重視でNISA優先
20〜30代は、結婚・出産・住宅購入など、大きなライフイベントが控えている時期です。このため、いつでも引き出せるNISAを優先するのがおすすめです。
月3万円の配分例(20〜30代向け):
| パターン | NISA | iDeCo | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 流動性最優先 | 3万円 | 0円 | 全額いつでも引き出し可能 |
| バランス型 | 2万円 | 1万円 | 流動性と節税のバランス |
NISAなら、子どもの教育費が必要になったときや、マイホームの頭金が必要なときに、必要な分だけ売却して資金化できます。翌年には売却した分の非課税枠が復活するため、長期的にも損はありません。
40〜50代向け:節税重視でiDeCo優先
40〜50代になると、子育てや住宅ローンが落ち着き、老後が現実的に見えてくる時期です。このタイミングでは、節税効果の高いiDeCoを優先することを検討しましょう。
月3万円の配分例(40〜50代向け):
| パターン | NISA | iDeCo | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 節税重視 | 1万円 | 2万円 | 所得控除を最大限活用 |
| バランス型 | 1.5万円 | 1.5万円 | 両方の恩恵を受ける |
40歳から月3万円を積み立てれば、60歳時点で約1,000万円の資産形成が可能です。さらに60歳以降も運用を続けながら少しずつ取り崩せば、老後の生活資金として十分活用できます。
所得税率で判断する方法
年代に関係なく、所得税率で判断する方法もあります。
| 所得税率 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 20%以上 | iDeCo優先 | 節税効果が大きい |
| 10%以下 | NISA優先または併用 | 節税効果が限定的 |
課税所得が330万円を超えると所得税率は20%になります。この水準を超えている方は、iDeCoを優先すると節税メリットが大きくなります。





